フランス革命によって職を失った王侯貴族のお抱え料理人たちは、町でレストランを開業していきました。しかし、なかにぱロシア皇帝に仕えたアントナン・カレームや、ドイツ皇帝に仕えたオーギュスト・エスコフィエといった料理人もいます。この2人は、近代フランス料理の集大成を成し遂げた偉人なる料理人として、つとに有名です。 ところで、1855年にパリで万国博覧会が開催されると世界中から人々がパリを訪れ、それと同時にレストランも飛躍的に発腱していきました。しかし、当時はまだ男性客ばかりで、女性がレストランに通うことははしたないことだとされていました。